特定健診・特定保健指導
メタボリックシンドロームに要注意!
医療費の約3割を占める生活習慣病に移行する前段階として、メタボリックシンドロームに要注意です。皮下脂肪ではなく内臓のまわりに脂肪のついた内臓脂肪型肥満に、高血圧、高血糖、脂質異常といった危険因子が2つ以上ある状態をメタボリックシンドロームといい、40歳以上の男性2人に1人、女性5人に1人がメタボリックシンドロームもしくはその予備群といわれています。
このメタボリックシンドロームに着目した健診が特定健診です。
三菱UFJ証券グループ健康保険組合の取り組みについて、詳しくは計画書をご覧ください。
気づかないうちに進行するメタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームは、自覚症状がないため重症化するまで簡単には気がつきません。
不健康な生活習慣の蓄積
●不適切な食生活 ●運動不足 ●喫煙 ●過剰なストレス ●過度の飲酒 など
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メタボリックシンドローム予備群
●肥満 ●血圧高め ●血糖値高め など
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メタボリックシンドローム発症
●内臓脂肪型肥満 +(プラス) ●高血圧 ●高血糖 ●脂質異常 など
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動脈硬化が進行
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重症化・合併症
●心疾患(心筋梗塞・狭心症) ●脳血管疾患(脳出血・脳梗塞) ●糖尿病合併症(失明・人工透析)など
特定健診・特定保健指導は、リスクのある対象者の把握と改善のために行っています。健診で自分の体の状態を知り、生活習慣を見直すよいきっかけにしましょう。
メタボリックシンドロームの判定基準
・内臓脂肪型肥満
腹囲:男性85cm以上 / 女性90cm以上
+ 上記に加えて以下の2項目以上に該当すればメタボリックシンドロームと判定
高血糖 | 保健指導対象者の選定基準は、空腹時血糖値110mg/dL以上、またはHbA1c値6.0%以上 |
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脂質異常 | 中性脂肪値150mg/dL以上 かつ/または HDLコレステロール値40mg/dL未満 |
高血圧 | 収縮期血圧値130mmHg以上 かつ/または 拡張期血圧値85mmHg以上 |
特定健診・特定保健指導の流れ
1.特定健診
「特定健康診査受診券」が発行されますので、指定された医療機関で健診を受けます。内臓脂肪の蓄積を調べるための「腹囲」や「BMI 測定」のほか、「血圧」「血糖」「血中脂質」「肝機能」などメタボリックシンドロームなどの進行をチェックする項目を検査します。また、「問診」では喫煙歴など生活習慣などに関する質問があります。
2.判定・結果通知
検査や問診結果などから、生活習慣病などのリスク要因の数や年齢などを総合して、生活改善の必要性レベルが判定され、3つのグループに分けられて結果通知が行われます。
3.特定保健指導
保健指導対象者のグループ分けで「動機付け支援」「積極的支援」と判定された人は、生活改善の実践と検査値改善を目指して、保健師や管理栄養士、医師などから保健指導を受けます。「情報提供」は受診した人全員に行われます。
なお、当健康保険組合は特定保健指導を(株)バリューHRに委託しており、「動機付け支援」「積極的支援」と判断された方に同社の特定保健指導プログラムへの参加を個別に案内しております。
情報提供は受診者全員に | 健診結果から現在の健康状態を把握し、健康的な生活を送るための生活習慣の見直しや改善のきっかけとなる情報は、受診した全員に提供されます。健診後の健康づくりに有効に活用しましょう。 |
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動機付け支援と判定された人 | メタボリックシンドロームのリスクが出はじめた人です。自分の生活習慣の改善点に気づき、自分で目標を設定して、それを行動に移すために必要なサポートが受けられます。原則1回の保健指導が行われます。 |
積極的支援と判定された人 | メタボリックシンドロームのリスクが重なっている人です。3~6か月間、積極的に保健指導が行われます。健診判定を改善するため、実践できる目標を自分で選択して、継続的に実行するためのサポートを受けます。 |
日常生活でメタボリックシンドロームを防ぐには?
・食事の改善
日常生活では、栄養バランスのよい食事を心がけて、肥満を防ぎましょう。
よく噛む、規則正しい時間に食べる、間食を控える、野菜を積極的に食べるなど、できることからはじめましょう。
・運動の改善
1日の歩数を増やしたり、日常生活の中でこまめに体を動かしたりして、運動を習慣づけるようにしましょう。
・その他の改善
ストレスの多い生活は食べすぎやお酒の飲みすぎにつながります。お酒の適量を知って守る、睡眠時間をしっかりとる、休日はごろ寝をせずに趣味を楽しむなど、自分にあったリラックス法を見つけましょう。
喫煙習慣のある人は、この機会にぜひ禁煙しましょう。
- 会社員の妻など被扶養者(家族)は受けられるのですか?
- 会社などの健康保険組合や共済組合などの加入者とその被扶養者には、健康保険組合が主体となって実施します。医療保険者からの通知や広報などに注意して、忘れずに受診しましょう。
- 忙しくて健診に行く時間がないのですが…?
- メタボリックシンドロームをはじめ、生活習慣病のリスクは気づきにくく、自覚症状が出るころには病気はかなり進行しています。年1回の健診は、生活習慣を見直してリスクの芽をつみとるチャンスととらえ、普段は気にしない健康情報を入手して悪い生活習慣の改善のきっかけにしましょう。